人々が活動的になるほど、体にシンクロして動くサポートが必要。

オリジナルのミラチェアが生まれてから10年、生産台数が150万台を超えたとき、スタジオ7.5のデザイナーたちは、過去を踏まえた上で、必要であればオリジナルデザインを再検討する時期が来たと確信しました。その理由の一つは、人びとの仕事の仕方が進化していることです。人々が活動的になるほど、体にシンクロして動くサポートが必要になります。

背中のサポートと調節可能な腕を示す灰色のMirra 2オフィスチェアの背面図。

オリジナルの再検討

デザイナーたちは、働く場所により敏捷な動きが必要とされるようになったからこそ、一人一人をパーソナルに包むチェアというアイデアがやはり有効であるという結論に至りました。オリジナルデザインが持つ活発な動きと直感的な方法で調節できる機能はそのまま維持しつつも、スタジオ7.5のデザイナーたちはミラ2チェア のほぼすべての面で、素材と、チェアの基本となる形状とを進化させました。

柔軟な座席と背もたれのサポートを示す青Mirra 2オフィスチェアのプロフィールビュー。
背面から見て窓の近くに置かれた青いMirra 2オフィスチェア。

原寸モデルでのテスト

スタジオ7.5のデザイナーたちは、原寸のモデルを使用してデザインの妥当性をテストしました。ミラ2チェアのすべてのパーツは、この方法で実際の使用状況下で立体的に確認され、最もエレガントなソリューションが得られるまで続けられました。

少ないマテリアルをインテリジェントに活用

設計の当初から環境への配慮を念頭に開発された初のオフィスチェアであったオリジナルの文化を受け継ぎ、ミラ2チェアでは素材の使用方法の改良やリサイクル素材の活用により、環境に配慮したデザインがさらに推し進められました。ミラチェアを再デザインするにあたり、スタジオ7.5のデザイナーたちがモットーとしたのは、彼らの他のあらゆる仕事と同様「全ての要素を不可欠に」ということでした。これは、要求されている高いレベルのパフォーマンスに最低限の材料で到達するために、全ての材料を徹底的に検討することを意味しています。

Studio 7.5のMirra 2オフィスチェアのデザイナーCarola ZwickとエンジニアRoland Zwickテスト資料。

「デザインとは、本来、協同作業です」

Studio 7.5について

製品設計会社、Studio 7.5