イームズの真髄に触れる

「重要なのは見た目の良さよりも機能性です。機能が良ければ長持ちします」と、かつてレイ・イームズは言いました。イームズの言うこの3つすべてを兼ね備えているのが、イームズターンドスツールです。

イームズ スツールのいろいろなモデルを手がけるレイ・イームズ。1960年5月。

レイ・イームズが特に関心を寄せていたのがスツールです。
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チャールズ&レイ・イームズは、1960年、当時タイムライフ社の会長だったヘンリー・ルースの依頼で、ニューヨークのロックフェラーセンターに新設されたタイムライフビルの3つのロビーのデザイン計画の一部としてイームズウォールナットスツールをデザインしました。レイは、この小さいながらも重要なスツールに並々ならぬ思いを寄せていました。イームズオフィスによると、これはロサンゼルスのイームズハウスのリビングルームにある、イームズ夫妻が旅行中に集めた数々のオブジェの1つであるアフリカンスツールからインスピレーションを得たものです。

そのシステムアプローチはまさにイームズの真髄と言えるデザインです。スツールの端部はどのバージョンも同じ定番のデザインですが、各ぺデスタルの中央部分に配された曲線と角度はそれぞれ個性にあふれています。当初、イームズオフィスはいくつかのシェイプを提案しましたが、ハーマンミラーは「タイムライフチェア」として知られるようになるパッド入りの革張り回転椅子「イームズエグゼクティブチェア」と共に、そのうち3つを1960年に商品化しました。2023年、ハーマンミラーは4番目のイームズシェイプを発表。スツールの名前は、製造工程で使われる木材旋盤(ターンド)加工にちなんでイームズターンドスツールに変更されました。

レイ・イームズの作業台に載せられた、イームズ スツールの粘土モデルとその他のアイテム。1960年5月。

イームズオフィスは、「オケージョナルスツール」と呼ばれるさまざまなシェイプを粘土模型で試してみました。
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チャールズ&レイ・イームズによる、イームズ スツールのスケッチ。

イームズオフィスが描いたスツールのシェイプの1つ。

「デザイナーの役割は、ゲストのニーズを事前に察知する優秀で気が利くホストの役割と同じです。」

チャールズ&レイ・イームズの詳細情報

製品デザイナーRayとCharles Eames