イームズシェルチェア

ファイバーグラス、ワイヤー、ウッド、プラスチック製のイームズ シェルチェアとスツールをカジュアルにアレンジ

あらゆる人のために、あらゆる方法で、あらゆるニーズに応える

チャールズ&レイ・イームズは、普遍的な原理に基づいてシェルチェアのデザインを考えました。有機的なふたつのシェルの形状は、あらゆる体型やサイズの人びとを包み込みます。様々なベースがあり、ダイニング用や仕事用、また赤ちゃんを寝かしつけるときなど、ニーズに合ったチェアが選べます。マテリアルや張地のオプションも揃っていて、いかなる美しさにも対応します。それは、200万以上の組合せが可能で、70年を超えてシェルチェアへの愛があるということなのです。

リビングルームのラグの上に置かれた、ローワイヤーベースのイームズプラスチック アームチェア2脚

ファミリーに復活

LAR(ローアームチェアロッドベース)は、ハーマンミラーが1950年に発表した5種類のオリジナルのうちのひとつです。1960年代半ばに製造中止となってすぐにコレクターズアイテムになりました。ローワイヤーベースのイームズシェルチェアとして復刻したアームチェアはちょうど良い傾きをもったラウンジチェアへと変わりました。

本棚の前に置かれた、イームズ ファイバーグラス サイドチェア2脚

成形に適したマテリアル

イームズの一体型シェルのコンセプトは、決してひとつのマテリアルにこだわっているわけではありません。1950年当初のデザインはファイバーグラスでしたが、翌年にはワイヤーを曲げた素材が加わりました。ファイバーグラスの取り扱いが危険であることから、ポリプロピレンへと変更されました(今は、より安全な方法でファイバーグラスが再び製造されています)。また、薄板の技術が発達したことで、イームズウッドシェルチェアが生まれました。これらはすべて、フルアプホルスターかシートパッドのオプションを選ぶことができます。

イームズ タスクチェアとディスティル デスクを備えた住居内の作業環境

根本にある動機

1969年の有名なインタビューで、チャールズ・イームズは、デザインは誰のためのものなのかと問われ、「デザインは必要とする人のものです」と答えています。そのシンプルな答えが示すのは、今日のシェルチェアの様々なベースオプションです。エレガントなダイニングチェアや個性的なオフィス用シーティング、多目的なスタッキングチェア、キッチンカウンター用のスツールであろうと、イームズシェルチェアならどんな用途にも対応します。

プロダクトファミリー

カラフルなシェルチェアに囲まれた部屋に座るCharles & Ray Eames夫妻のアーカイブイメージ

Charles & Ray Eames夫妻制作の映画、「カレイドスコープ・ジャズ・チェア」からのスチール写真許可を受け、© 1960 Eames Office LLCの保護により使用無断複写・転載を禁じます。

デザインストーリー

軽量な一体型のシェルチェアを生み出したアイデアは、1939年に遡ります。チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンは、クランブルックアカデミーで成型プライウッドについての実験をそれぞれ異なる方法で始めました。チャールズは1941年にレイ・カイザーと結婚すると、二人でカリフォルニア州ヴェニスのイームズスタジオで実験を行いました。

1948年には、ニューヨーク近代美術館が主催した「ローコスト家具デザイン国際コンペティション」に金属板をプレス加工したシェルチェアを出品しました。このチェアは第2位に選ばれましたが、イームズ夫妻はスチールでは冷たく、そのうち錆びるかもしれないと判断しました。そのため実験を繰り返しました。夫妻はある船大工にコンタクトし、ファイバーグラスシェルの試作品を作りました。その後、シェルチェアを大量生産できるパートナーを探し始めたのです。1950年には、ハーマンミラーがこの多彩なチェアを世界に発表し、今ではデザインのアイコンとなっています。

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