Sam Hecht &Kim Colinによる製品
英国ロンドンを拠点とするIndustrial Facilityスタジオのデザイナー、Sam HechtとKim Colinは、豊かに暮らしながらも、物事をシンプルに保つというコンセプトのバランスを考慮した作品を生み出しています。思索的なアプローチと細部へのこだわりを持つ英国生まれのHechtと、カリフォルニア生まれで建築的かつ文脈的な感性あふれるColin。彼らは互いに補完し合いながら、使用される風景や環境に調和する家具や製品、テクノロジーをデザインしています。
「私たちは、使いやすさを向上させるシンプルさを追求しています」というColinに、Hechtが「それによって、釣り合いの取れた、適切かつ長く使える製品が生まれるのです」と付け加えます。
彼らのスタジオ「Industrial Facility」はロンドン中心部のクラーケンウェル地区という、ヒップでありながらプロフェッショナルでもある場所、思想家とエンターテイナーが集い、相反するものが隣り合って存在するエリアにあります。スタジオには、少数精鋭で多彩な才能が集まっています。
2002年のスタジオ設立以来、HechtとColinはそれぞれの国際的な経験を活かしながら、小さなものから建築物に至るまで多様なサイズのオブジェクトをデザインしてきました。彼らはHerman Millerでの仕事に加え、Mattiazzi(イタリア)、GoogleとEmeco(米国)、イッセイ・ミヤケ、無印良品、石巻工房(日本)、Santa & Cole(スペイン)、AndTradition(デンマーク)、Louis Vuitton(フランス)のために製品やテクノロジーをデザインしています。2008年当初から、HechtとColinの両者にクリエイティブアドバイザーへの就任を依頼してきたHerman Miller。2026年現在、彼らはHerman Millerのクリエイティブディレクターを務めています。
彼らのデザインの多くは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、シカゴ美術館、ヘルシンキのフィンランド国立美術館、サンフランシスコ近代美術館、パリのポンピドー・センター、ミュンヘン国立応用美術館、ロンドンのV&Aミュージアムやデザインミュージアムなどに常設展示されています。
ColinとHechtはともに熱心な教育者であり、英国で活動するデザイナーにとって最高の栄誉であるロイヤル・デザイナーズ・フォー・インダストリー(RDI)の称号を受けています。Colinは2015年に、女性のプロダクトデザイナーとして初めてRDIを授与され、Hechtは2008年に授与されています。彼らのモノグラフ「Industrial Facility」(2018年、Phaidon Press発行)には、彼らのポートフォリオが掲載されています。