「ユーザーや選んでくれた人、また企業のエクスペリエンスに意味のある影響を与えることが私のねらいです」とデザイナーのリチャード・ホルブルックは言います。「私が手掛けた中で最も充実したデザインが、外見と同様に美しく機能し、ユーザーの生活にプラスの変化をもたらす製品に仕上がりました」

リチャード・ホルブルックは1981年に名門アートセンター・カレッジ・オブ・デザインでトランスポーテーションデザインの学位を取得後、欧州に渡ってグループPSA(PSA・プジョーシトロエン)に入社しました。その後1985年にロサンゼルスに戻り、自分のスタジオを設立しました。Brown Jordan、Casablanca Fan、Dacor Appliances、ハーマンミラー、Thermador、Tropitoneや業界の他のトップ企業とコラボレーションし、広範囲にわたる一貫して優れたデザインのプロジェクトポートフォリオを生み出しました。

ホルブルックは自身のデザイン理念と技法は、キャリアを通して、初期から仕事をしているハーマンミラーの影響を深く受けていると語っています。コラボレーションは1980年代後半より始まり、AmbiチェアとLevityコレクションなどがあります。

「ハーマンミラーは問題を解決するデザインを尊重する企業です。独立するクリエイティブパートナーと働くことで、ハーマンミラーは独特のコラボレーション方法を開発してきました。それによって、デザイナー側には十分な情報に基づく信念と情熱を、企業側には厳しくも互いを尊重し合う体制を生み出させています」

「Prospectでは、成果を生み出せるような場所を作ることが一番の目的でした」

 リチャード・ホルブルック

ハーマンミラーとの最近のコラボレーションで、Prospectが完成しました。最新のワークプレイス戦略を推し進める世界中の最先端の企業を訪問し、働く場でのコラボレーションやクリエイティビティについて科学的に深く掘り下げて、幅広く研究することから始まりました。その結果、少人数のチームや個人が各自の仕事からビジュアルシンキングやコ・クリエイションを目的としたコラボレーションへと簡単に働き方を変えられる、フリースタンディングファニチャーのファミリーが生まれました。

Prospectでは、成果を生み出せるような場所、そしてより良いコラボレーションを促し、よりクリエイティブな結果を生み出せるツールを作ることが一番の目的でした」